
【Blazor】 @をエスケープする方法
Blazorでテンプレートやコンポーネントを作成する際、@記号は特別な意味を持ちます。 そのため、@記号を文字列として表示したい場合にはエスケープが必要です。 本記事では、その方法について詳しく解説していきます。
- 通常@を文字列として使うとエラーになる
- @をエスケープする
- 他のエスケープシーケンス
- エスケープシーケンスの用途
- まとめ
目次
通常@を文字列として使うとエラーになる

Blazorでは、@記号はコードの埋め込みやデータバインディングに使用されます。 例えば、@DateTime.Nowと記述すると現在の日付と時刻が表示されます。 しかし、@を単なる文字列として使おうとすると、予約文字のため以下のようなエラーが発生します。
@* これはエラーになる *@ <div>@を入力する</div>
上記のコードは、Blazorが@記号をコードとして解釈しようとするため、エラーが発生します。
@をエスケープする

@を文字列として表示するためには、エスケープが必要です。 エスケープする方法は非常に簡単で、@を二回連続して書くだけです。 つまり、@@と記述します。以下にその例を示します。
<div>@@を入力する</div>
このコードを実行すると、画面には@を入力すると正しく表示されます。 このように、@記号を文字列として表示したい場合には、@と書くことでエスケープすることができます。
他のエスケープシーケンス

Blazorでは、他にもいくつかのエスケープシーケンスが存在します。 例えば、HTMLタグをそのまま表示したい場合には、<や>をエスケープする必要があります。 これには、HTMLエンティティを使用します。
<div><div>タグを表示する</div></div>
上記のコードでは、<div>タグがそのまま表示されます。 このように、特定の文字をエスケープすることで、意図した通りの表示を行うことができます。
エスケープシーケンスの用途

Blazorでエスケープを使用する場合、特定のシナリオで役立ちます。 例えば、ユーザーからの入力をそのまま表示する場合や、動的に生成されたコンテンツを表示する場合です。
特にセキュリティの観点から、ユーザー入力をそのまま表示する場合にはエスケープが重要です。 XSS(クロスサイトスクリプティング)攻撃を防ぐためにも、適切なエスケープを行うことが必要です。
まとめ

Blazorでは、@記号を文字列として表示するためにはエスケープが必要です。 @を二回連続して記述することで、簡単にエスケープすることができます。 また、他の特殊文字についても適切にエスケープすることで、意図した表示を行うことができます。 エスケープの基本を理解し、実際の開発に役立てて頂ければ幸いです。
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